松山句碑めぐり(久米)

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【01】鷹子町 極楽寺(久米)

【01】お遍路や極楽浄土疑はす(森白象)

2006年6月10日行軍B

森白象の経歴から見てここにこの句碑があるのは理解できるが、八十八箇所の浄土寺の近くに極楽寺があるという現実がおもしろい。鷹ノ子温泉泉源の句碑にしても、いかにもこの場所にぴったりだ、と思われる句碑である。


【02】来て見れば密厳浄土極楽寺弥陀の誓いに会える嬉しさ(谷川龍祥)

2006年6月10日行軍B


【02】鷹子町 浄土寺久米

【03】霜月の空也は骨に生きにける(正岡子規)

2005年6月25日行軍A(俳句の里・城東(6)、旧城南(4))

浄土寺は、四国八十八箇所49番札所で真言宗の寺である。空也は阿弥陀聖ともいわれ、3年間この寺にとどまったという。


【04】お遍路や杖を大師とたのみつゝ(森白象)

2009年6月14日行軍D

こちらも、俳句の里・城東コース第6番に指定されているが、場所はかなり離れている。


【05】子遍路の人なつかしきことあはれ(森白象)

2009年6月14日行軍D


【03】鷹子町 (元)鷹ノ子温泉泉源久米

【06】この里に遍路の寺と温泉と(森白象)

2006年6月10日行軍B

鷹 ノ子温泉泉源となっているので、温泉から少々は離れているだろう、思った私は甘かった。そんなものはどこにもない。と、うろうろしていると、店のおばちゃ んが何をしているのかと声をかけてきた。かくかくしかじか話すと、宿泊施設のフロントの人に声をかけてくれて、フロント係が一緒に探してくれた。が、彼も よく知らないらしく、敷地内にある飲食店の主人に話してくれたところ、なんと県道を挟んで反対側にあるという。確かに温泉泉源だから温泉とは別のところに あって然るべきではあるが、それにしても意外なところにあるものだ。が、考えてみれば、松山市内で温泉源の湯というのは確かにあり、そのためには何らかの 方法で温泉を運んできているのである。だから、少々離れていても不思議ではない。が、それでは絶対に判らない場所に句碑があった。フロントの人は最後まで 付き合ってくれた。感謝と言う言葉では表せないくらいお世話になった。
ただし、現在は鷹ノ子温泉は存在しない。

【04】鷹子町 日尾八幡神社久米

【07】猫柳膝掛けしかと車椅子(岡本ユタカ)

【08】池隈の木下真青や浮寝鳥(岸丹霞)

【09】牧牛の喉立てゝ鳴く五月かな(熊本美智恵)

【10】椰子の実や遠き戦火の日の記憶(佐々木胡愁)

【11】静寂や月天心の原始林(上田眠月)

【12】五月雨や千年の杉天を突き(水口美智子)

【13】春潮へ艇庫の扉開きけり(菅野考己)

【14】青き踏むやハイネの詩集ポケットに(束村真子)

【15】師にまみゆごと碑に佇ちぬ秋風裡(中須賀玉翠女)

【16】踏み入るに湧く郷愁や竹落葉(岡本ユタカ)

【17】朽野や四五戸の途絶えたゞ一戸(東東城)

【18】燭ゆらぎ涅槃の嘆きざはめきぬ(乃万易子)

【19】読みかけの書に指栞時雨けり(武智君子)

【20】白木蓮の発止と朝日受け止めし(芳野光津江)

2006年6月10日行軍B

日 尾八幡神社には1碑に複数の句が刻まれているものもあるし、その他句碑が乱立しているようでもある。先ほどあれだけの親切をいただいたのであるが、鷹ノ子 温泉泉源で時間を取りすぎた。帰るべき時刻が迫ってきている。我々も完全に開き直って、1箇所に1碑見つかればよいという気になってしまっている。はたし てそのとおりに、複数の句が刻まれている句碑以外には、あと1碑しか見当たらない。仕方がないので、隣に句碑があるものの、あえて全ての句碑を諦め、1箇 所1碑とすることにした。


【21】日々好日宮の落葉に安らげ里(武智〓志)

2009年6月14日行軍D

これが上の「複数の句が刻まれている句碑以外には、あと1碑・・・」である。なんと隣にあったのだが、これを無視するか?

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