鉄道模型(西瀬戸急行鉄道)作成日記

 
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西瀬戸急行鉄道設立について

私は愛媛県今治市出身です。平成11年5月に広島県尾道市と愛媛県今治市は10の橋を有する西瀬戸自動車道(しまなみ海道)により陸続きとなりました。全国から無駄な公共事業だと散々言われた橋で(ただし、青函トンネルに7000億円つぎ込んだ青森の東奥日報には言われたくはないが・・・)、実際にその通行量を見ていますと、納得せざる得ないのが実情ですが、しかし、この橋を見ていますと、人間の英知に感服せざるえません。

この西瀬戸自動車道ですが、兵庫県明石市〜徳島県鳴門市ルート、岡山県倉敷市〜香川県坂出市ルートと全く異なる事情があります。それは、他の2ルートが元々は新幹線ルートとして設計されたのに対して、このルートは離島過疎道路としての位置づけでした。したがって、当初から鉄道橋の計画はありませんでした。

逆に、鳴門、坂出ルートから延びてきた新幹線ルートは愛媛県西条市まで伸びてきた後は、今治へは向かわず、現在の国道11号線ルートで松山平野へと向かう計画でした。現在この計画の実現のめどは全く立っていませんが、最近ではGCT(フリーゲージトレイン)導入に当たり、松山市内の経済界では一時この国道11号線桜三里ルートを新線とすべきという話が浮上したりもしていす。

さて、それが実現したと仮定して、伊予西条〜今治〜松山間が第三セクターとして運営していこうとするのが「西瀬戸急行鉄道」です。しかし、これでは面白くないので、広島県福山市から今治市までの西瀬戸自動車道が、実は鉄道併用橋であったとして、また、松山駅から松山空港までを延伸した架空の鉄道会社です。具体的には岡山からの快速「サンライナー」を福山から今治まで延伸、福山駅から今治、松山方面への特急網の整備、現在の特急「宇和海」の松山空港乗り入れなどのダイヤグラムを実際に机上で書いたりしていました。

実際に作成しようとしている鉄道模型は、当初はそのような「西瀬戸急行鉄道」の情景を意識したものでしたが、色々な事情から一場面とはかけ離れたものとなりました。

作成プランについて

私が鉄道模型を始めたのは、小学校6年の誕生日プレゼントで両親からNゲージ模型を買ってもらったのが最初でした。以来、レイアウトの夢は捨てることなくいたのですが、完成を待つこともなく、何台かのレイアウトがやみに葬られてしまいました。

その中で、平成11年12月に我が家を新築したとき、屋根裏に最終的に11畳(4・9×3・5メートル)のレイアウトスペースを確保しました。が、今度はスペースが大きすぎて、一応4つのエンドレスを設置したものの、仮置きの状態が続いています。最近ではかずまるから「いつ作るの?」と催促をされる始末となって、これではいかんと、プラン作りにかかりました。

プランの大筋としては、
@2組の複線を用意するが、いずれもエンドレスとする。
A視覚的に見て、現実とかけ離れたような線路配置を避ける。
Bレイアウトの一部にゆったりとしたカーブを設ける。
C工作技術に乏しいので、自分の能力を考え、なおかつスムーズな走りができるような工作に努める。

@については、本当は部屋を周回するプランにしたかったのですが、天井まで135センチでレイアウトが床から30センチの位置にあることから、レイアウト中央部に入ることが困難なため、断念しました。ただ、その場合線路が8本集中することになるので、都会的な部分では線路を集中させ、ゆったりと走らせたいところでは、残りの線路を隠すようにしました。
終端駅というのも魅力でしたが、悩んだ結果、列車が走る風景を眺められるよう、完全エンドレスとしました。

Aについては、次の事柄に注意することにしました。
複々線とする場合、方向別とするか、路線別とするかについてですが、この際乗客の利便性を考える必要はありませんが、列車の入れ替えを考えると、方向別ほうが扱いやすそうです。ただ、方向別とすると必ず立体交差が生じます。大きなレイアウトでなければ、その部分が複々線に見えないことから、視覚的には路線別とするほうがよさそうです。ただ、いずれにしても、このレイアウトの場合高低差が生じるため、2階と1階、2階と3階という2つの複線を設けることで、2階部分を複々線として、方向別複々線とすることにしてみました。

Bについては、レイアウトの形から見てレイアウトの2つの終端部分に急カーブが生じることはやむを得ません。そのため、左下部分に大きなカーブ(R718)を設けることにしました。そのほかの部分もできるだけ大きなカーブにしたいのですが、地上線の場合使用するKATO製では複々線の場合内側のカーブがR282になってしまいますし、そのほかのレールはなるべく見えないような処理をすることにします。

Cについては、今後どのようになるのでしょうか。

あと、考慮することとして、

@全車国鉄塗装車両という所有車両を考えて、昭和58年〜60年頃の似合う情景とする・・・かずまるのことを考えれば、将来はどうなるか解りません。しかし、幸か不幸かJR四国の車両はほとんど発売されてないので、今のところは心配は不要のようです。

A列車の編成は8両編成を限度とする・・・使用する線路のカーブを考えると、R348でも90度で55センチでは、あまり長い編成は視覚的におかしなものになります。幸い最近の編成はかなり短くなってきましたが、それでもある程度の長さは確保したい。ということで、次の長さを基本としました。
・特急電車・・・基本7両、ただし、食堂車を組み込む場合は8両
・急行電車・・・基本7両、153系、163系は4両、457系は6両もあり
・特急気動車・・・基本7両又は6両
・急行気動車・・・基本6両又は4両
・14、20系客車・・・基本6両
・35系客車・・・4両
これらに基づいて、駅などを決定します。ただし、駅は2箇所作る予定ですが、駅の設置には結構スペースを必要とします。メインとなる駅は2階建てで多少車両基地を設ける程度の規模としますが、車両基地については、駅本体とのバランスを考えて、6〜7線程度とします。もうひとつの駅は2つのエンドレスをつなぐための駅としますが、一部をトンネルに隠すなどして、駅が大きくならないように工夫をしたいと思います。

 
以上の要求を満たすプランを考えた末に、次のようなレイアウトプランが完成しました。

                            
スペースは最大で3・5メートル×4・2メートルのおおむね「コの字」型となっています。
 
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